
船山 信次
ふなやま しんじ Funayama Shinji 日本薬科大学講義内容
身近な薬草の効果―健康効果や危険性
人類はその誕生以来、常に植物と共に生きてきました。
そして、植物たちは人類にとって生存の基本となる衣食住を提供しているのみならず、あるものは薬草あるいは毒草の形で私たちの生活に密接に関係して今日に至ります。
この講座では、薬毒同源という観点から、このような薬草あるいは毒草と称される植物のうち、身近に存在するものをいくつか取り上げて、その歴史的背景とともに、有用性や危険性を述べていきたいと思います。
プロフィール
- 1951年仙台市生まれ
- 現在、日本薬科大学客員教授、日本薬史学会副会長。
経歴・実績
東北大学薬学部卒業、同大学大学院薬学研究科博士課程修了。
薬剤師・薬学博士。天然物化学・薬用植物学・薬史学専攻。
イリノイ大学薬学部博士研究員、北里研究所微生物薬品化学部第二室室長補佐、東北大学薬学部助手〜専任講師、青森大学工学部助教授〜教授、日本薬科大学教授、同大学特任教授、日本薬科大学図書館長、同大学薬用植物園長、同大学漢方資料館長などを歴任。
現在の活動やPR
日本薬史学会副会長として会長を補佐し、この70年の歴史ある会をさらに盛り立てようとして活動している。 また、引き続き単行本の執筆を続けるとともに、雑誌、新聞などのインタビューに対応し、記事の執筆や、TVやラジオ番組への出演も種々行っている。 さらに、各地の野山や植物園にて薬用植物の観察会の講師を務めており、日本薬科大学客員教授として、今回の様な講座も担当している。
*近著の『すごい毒の生きもの図鑑』(中央公論新社)は、総ルビで子供さんでも一人で読める形にしました。内容的にもなかなかに充実したものになったと思います。コンビを組んだウラケン・ボルボックスさんのイラストが冴えています。
書籍
など多数
メディア
受講者へのメッセージ
私たちの身の周りには健康に良いとされる植物もあれば、危険なものもあります。また、健康に良いと言われながら実は使い方によっては健康を害するもの、危険な植物でありながらうまく使えば治療に応用できる植物もあります。このように多面性をもつ種々の植物について皆さんにお話しできることを楽しみにしています。